【ベストケンコーで取り扱い中】新型コロナウイルス治療薬情報まとめ

2021年5月10日

新型コロナウイルス治療薬情報まとめ

イギリス、アメリカ、イスラエルでは新型コロナウイルスに効果があるとされるワクチンの接種が始まりました。間もなく日本でも接種が始まると言われていますが、多くの人々に接種するには長い期間がかかるでしょう。

ワクチン開発は目覚ましいですが、即効性のある新型コロナウイルスの治療薬は、現在のところまだ開発されていません。既存薬の臨床試験、過去に検討された医薬品はどのように評価されたのか、2021年5月時点での結果を紹介します。

イベルメクチン(ストロメクトールジェネリック)とは

ストロメクトールジェネリック(イベルメクチン)

もとは寄生虫駆除薬で、ごく微量で寄生虫を麻痺させ駆除できる画期的な薬です。

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智特別栄誉教授(北里大学)が、アメリカの製薬会社Merck社と共同で開発しました。

熱帯の河川地域で多発する寄生虫症オンコセルカ症(失明などを引き起こす)の撲滅に大きく貢献しました。年間100万人を越える失明の危機から救った大村教授らは、この功績でノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

日本でも鹿児島より南の地域で流行した寄生虫症の駆除に役立ち、鹿児島や沖縄の人々を救っています。疥癬(かいせん)という皮膚病治療にも高い効果があります。

2019年だけでも4億人の人に投与され、大きな副作用が確認されていません。

人だけでなく牛や豚、馬など家畜の駆虫薬にも活用され、高い効果を上げています。直接的、間接的に人類を支える大事な薬のひとつです。

大量生産、消費されるので薬価が安いのも特徴です。

重い副作用はほとんどないとされていますが、まれに肝機能障害を引き起こします。

黄疸、悪心、吐き気などの副作用が出ることがあります。

コロナウイルスへの効果

イベルメクチンは、以前からエイズウイルス(HIVウイルス)など複数のウイルスに対して抗ウイルス作用があることは知られていました。

イベルメクチンは寄生虫が多い発展途上国で広く普及しています。イベルメクチンの対新型コロナウイルス研究もインド、ペルーなど29カ国で進み、有効性を示唆する研究結果も出ています。

日本でも北里研究所と北里大学病院で、軽症~中等の患者240名への治験が始まりました。軽症~中等患者のPCR検査が陰性になるまでの期間を調べる治験で、2021年3月末までに完了予定です。

・試験管の培養実験で、新型コロナウイルスの増殖を抑える効果を確認(大村智記念研究所など複数)

・「査読前論文」で、世界各国の患者1400人に対してイベルメクチンを投与したところ、投与群の死亡率は1.4%、非投与群の死亡率は8.5%だった。

しかし、この論文はイベルメクチンの投与量が各国バラバラで、他の薬も併せて使うケースも散見したため信憑性に欠けるという指摘もあります。

イベルメクチンは新型コロナウイルスの増殖を促す酵素(メインプロテアーゼ)を阻害する働きがあると考えられています。

さらに、ウイルスの細胞核への移動を邪魔する働きがあると考えられています。

ウイルスは細胞核に潜り込まないと増殖できませんが、ウイルスには移動手段がありません。そこでタンパク質を細胞核に輸送するタンパク質(インポーチン)に取り付き、細胞核に潜り込みます。

イベルメクチンは、このインポーチンと結びついて不活性させる作用もあると考えられています。

さすがの新型コロナウイルスも進入経路を絶たれ、増殖する術を失えば増殖できません。

ベストケンコーで販売中のイベルメクチン

個人輸入ではインドの製薬会社が多く製造しています。

インドの大手製薬メーカー、Sun Pharma社の「ストロメクトールジェネリック」は、有効成分のイベルメクチンが1錠12mg含まれています。これは日本の先発薬ストロメクトール錠3mgの4倍に当たります。

デキサメタゾンとは

デキソナ(デキサメタゾン)0.5mg

新型コロナウイルス感染症で恐ろしいのは、突然症状が悪化することです。つい数時間前まで元気だった患者が突然重体化し、そのまま死亡するケースもあります。

サイトカインストームという免疫の暴走が原因と言われています。

サイトカインストームを防ぐには暴れる免疫を落ち着かせるのが急務です。副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)はその代表的な薬です。

デキサメタゾンは1960年代から使用されている合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の一つ。安価で入手しやすい薬で、日本では保険適用されています。

選挙運動中に新型コロナウイルスに感染した米国トランプ大統領が投与された薬で、この点でも注目されました。

ただし、夜尿症治療薬(デスモプレシン酢酸塩水和物)を投与中の方への投与は禁忌です。禁忌が多い薬なので、必ず購入前に確認しましょう。

体重増加、むくみ、食欲が過剰に増すなどの副作用があります。これらはステロイドの代表的な副作用です。

コロナウイルスへの効果

デキサメタゾンは酸素吸入を必要とする重症患者に対し、効果が認められるとされる薬です。

あくまで対処療法薬で「免疫暴走を抑える」ため、体内のウイルスを不活性かさせるような作用はないと考えられています。しかし新型コロナウイルス感染症は、いかに重症化をくい止めるかで生死が分かれます。

英国オックスフォード大学と英国国立衛生研究所が軽症~重度の患者に対する有効性を試験しました。

患者全体で、治療開始から28日後の死亡率は以下のとおりです。

・デキサメタゾン使用の患者2,104例のうち22.9%

・使用しない患者4,321例のうち25.7%

英国の死亡率の高さに驚かされますが、一見するとあまり大差がないように見えます。

この中の酸素吸入が必要な中度の患者は投与群23.3%・非投与群26.2%でした。

さらに、人工呼吸器を使用する重症患者の場合、投与群29.3%、非投与群41.4%という大きな差がありました。

「人工呼吸が必要な重症患者の生存率を高める」効果が分かり、日本の厚生労働省は「日本国内で承認されている医薬品」として認可しました。

ベストケンコーで販売中のデキサメタゾン

個人輸入では「デキソナ」は有効成分デキサメタゾンを0.5mg配合されています。先発薬デカドロン錠0.5mgと配合量は同じですが、デキソナはジェネリック医薬品なので、さらに安く購入できます。

シクレソニドとは

小児ぜんそく治療薬で有名な薬です。ごく微量を吸入するだけで劇的に症状を和らげ、多くのぜんそく患者を救い続けています。

シクレソニドはステロイド剤の一種で、気管支喘息の症状緩和を促します。子供でも適切に使えば、比較的安全に使える薬です。

ステロイドは炎を消す消火剤のようなもので即効性はありますが、的確に適切な量を撒かないと汚染(=副作用)を起こしやすい問題があります。

シクレソニドは薬剤を霧状にすることで、ごく微量でも高い効果を挙げることができる画期的なぜんそく薬です。

吸入ステロイド剤では国内4番目に認可され、2007年から保険適用されました。

副作用は少ない薬ですが、口にシクレソニドが残ると口内炎などを起こしやすくなります。

使用後にうがい、口をそそいで薬液を洗い流すと口内炎のリスクを抑えられます。

コロナウイルスへの効果

シクレソニドはウイルス性疾患に対しては禁忌とされています。しかし、新型コロナウイルスが日本に上陸したときにはまだ「未知のウイルス」で、使えそうな薬はなんでも試してみる時期がありました。

シクレソニドはその際に使われた薬剤の一つです。

日本に新型コロナウイルスの患者が始めて確認された2020年1月から間もなく、横浜にダイヤモンド・プリンセス(DP)号が接岸しました。

船内で未知のウイルスが蔓延する中、行政機関と横浜周辺の病院は防疫・患者の対応に追われました。

DP号から搬送された患者を請け負った神奈川県立足立足柄上病院の治療で使われた薬のひとつがシクレソニドです。3人の初期から中期の肺炎症状が改善したという報告がありました。

さらに日本感染症学会でも同様の報告があり、シクレソニド吸入は初期の新型コロナウイルスが原因の肺炎症状を改善すると考えられました。

しかし作用機序はまだはっきりせず、効果があったという論文も試験管の中の話で、ただちに人体に効果が期待できるものではありません。

2020年12月23日、国立国際医療研究センターから「COVID-19を対象にしたシクレソニドの研究結果速報」が発表されました。

「有効性なし」「肺炎はむしろ悪化する」という結果でした。詳細をご紹介します。

日本全国21施設、肺炎のない軽度の患者90名に対してシクレソニド吸入と対処療法のみの群に無作為に振り分け、肺炎が悪化する確率を比較しました。

・シクレソニド吸入41例中、16例で肺炎悪化(36%)

・対処療法のみ48例中、9例で肺炎悪化(19%)

海外の臨床試験の結果が揃っていないので断定はできないものの、無症状・軽症の新型コロナウイルス感染症患者がシクレソニド吸入を行うことは推奨できない、と結論付けています。

ベストケンコーで販売中のシクレソニド

個人輸入では、有効成分シクレソニドを含む「オルベスコジェネリック80mcg」を販売しています。

シクレソニド9.6mg配合で、日本の先発薬オルベスコと同じ量です。販売元のシプラ社(Clpla)はインドの大手製薬メーカーで、様々な実績があります。

ヒドロキシクロロキン(プラケニル200mg)とは

ヒドロキシクロロキン硫酸塩という有効成分が含まれています。

日本ではあまり聞き慣れないですが、マラリア予防、治療の代表的な薬です。熱帯でよく使われています。

関節リウマチや膠原病、エリテマトーデスなど自己免疫疾患の治療にも使います。

アメリカのトランプ大統領が予防薬として服用していたことを公表して有名になった医薬品の一つです。

免疫機能の調整、抗炎症作用、抗マラリア作用などがあります。

副作用は比較的少ない薬ですが、吐き気、下痢などの副作用が出ることがあります。

ただし長期間服用には注意が必要です。60歳以上の方、腎機能障害がある方が高容量のヒドロキシクロロキンを長期服用すると、視力低下や失明することがあります。6歳未満の幼児、網膜症、黄班症の方は服用できません。

コロナウイルスへの効果

シクレソニドと同じで「はじめは効果が期待できたが、後に否定する意見も出た薬」です。

有効性、安全性はまだはっきりした結論が出ていませんが、FDA(米食品医療局)ではメリットがリスクを上回らないと結論付け、2020年6月5日に新型コロナウイルスに対する緊急使用許可を取り消しました。

2020年3月20日、フランスの研究期間の報告でヒドロキシクロロキンの有効性が発表されました。

20名の患者にヒドロキシクロロキンを使用し、16名の患者に使用しなかったところ、投与6日後のPCR検査では使用グループの陰性率が高いという結果が出たためです。

同年5月、イギリス医学誌ランセットに投稿された論文は反対の結果でした。

671の病院から9万人以上のCOVID-19患者にヒドロキシクロロキンを投与したデーターベースを解析したところ、使用した患者の死亡率は18%、使用しなかった患者の死亡率は9.3%という結果でした。

しかし後日、この論文のデータは信憑性に乏しいと批判を受け撤去されました。

現在もヒドロキシクロロキンが新型コロナウイルスの治療に有効か、安全性があるか、結論は出ていません。

ベストケンコーで販売中のヒドロキシクロロキン

個人輸入ではプラニケル200mgが購入できます。

製造元のSANOFI(サノフィ)はフランスに拠点がある大手製薬メーカーで、日本でも処方箋医薬品として2015年に認可されました。さらに安価なジェネリック「ヒドロキシクロロキン200mg」も販売しています。含有量は同じですが、プラニケルよりも安価です。

クロロキンとは

日本では未承認の薬で、ヒドロキシクロロキンと同じ抗マラリア薬です。

マラリア病の予防や治療、腸管外アメーバー症の治療に使います。

しかし副作用が強く、強い毒性があります。心臓病の方は服用厳禁で、そうでない方も必ず医師の指示通りに服用して下さい。

日本国内では製造・販売とも禁止しています。

アメリカでは自己判断でクロロキンを服用した夫婦が、夫が死亡、妻が重体という事故が報告されています。

マラリア治療薬を目的にしたクロロキンの服用量は1日1g、致死量は成人で1日2~3gという劇薬です。クロロキン網膜症という失明を起こす薬害もあり、服用時は医師の厳密な指示が必要です。

この副作用を取り除き、安全に使えるようにしたのがヒドロキシクロロキンです。

コロナウイルスへの効果

中国科学技術省生物センターが2020年2月に発表した見解では、100人以上の新型コロナウイルス感染症患者の肺炎像が改善、ウイルスの排除率が上がったという報告があります。

ただし副作用が激しいため、中国でも心臓病患者への服用は禁止されています。

20020年4月15日、ブラジルでは臨床試験の中止が発表されました。

感染者に他の抗生物質とともに600mg、450mgの高容量を投与したところ、死者が出たためです。これらを受け、米FDAは2020年6月にクロロキンの緊急使用許可を取り消しました。

特にクロロキンは、ヒドロキシクロロキンに比べて副作用が大きいため、特に注意が必要です。

ベストケンコーで販売中のクロロキン

個人輸入では「ラリアゴ(クロロキン)250mg」が購入できます。有効成分のクロロキンが250mg配合されています。

クロロキンはヒドロキシクロロキンに比べて格段に副作用が強く、命に関わる可能性が高い薬です。死亡だけでなく、失明のリスクが高い劇薬です。

これらの治療薬は研究途上

2021年5月の時点で、新型コロナウイルス感染症に対する特効薬は見つかっていません。確実な治療法が確立するには、まだ時間が必要です。

現在、一部の国で始まった新型コロナワクチンの接種は高い効果が発表されています。しかし多くの国民に広く普及するには長い期間が必要でしょう。

確実な治療法が見つかるまでは、「ニューノーマルな暮らし」で感染リスクをできるだけ下げましょう。

・三密を避ける
・手洗いと手指消毒(石けんで10秒以上もみ洗い+15秒以上すすぐ)
・何かに触れた手で目、鼻、口を触らない
・外出時にマスクを正しく付ける
・食事中は黙って食べる、話すのはマスクを付けてから
・同居家族以外の人とは会食禁止
・こまめな換気

などを徹底することで、感染リスクを下げることができます。

飛沫を飛ばさない、できるだけ浴びない、吸わないことを心掛けましょう。


出典・関連情報

【日経バイオテク】 2020年9月18日
北里大、新型コロナに対するイベルメクチンの治験の詳細が明らかに

【国立研究開発法人 国立国際医療研究センター】 2020年12月23日
吸入ステロイド薬シクレソニド(販売名:オルベスコ)のCOVID-19を対象とした特定臨床研究結果速報について

【Yahooニュース】 2021年1月5日
ノーベル賞の日本薬「イベルメクチン」、新型コロナ致死率80%減少効果=英国・韓国報道

【糖尿病リソースガイド】 2020年7月29日
ステロイド薬「デキサメタゾン」が国内2例目の正式なコロナ治療薬に 厚労省「COVID-19 診療の手引き」に追加

【城西国際大学】
シクレソニドは、COVID-19の治療薬になり得るか?

【MEDLEY】 2020年7月21日
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するヒドロキシクロロキンの有効性・安全性についてわかっていること